Seed to Table~ひと・しぜん・くらしつながる~

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春から初夏へ、季節の変わり目

この頃のハノイの気候は、春の風物とも呼べる、高湿度・霧雨がもたらす、しっとり・曇り空の天気から、初夏の青空と強い日差しへと変化しています。この時期、気候の変化によって、多くの人が風邪をひくなど、体調を崩します。私も御多分に洩れず、久しぶりに風邪をひきました。

ところで、ベトナムの人々は具合が悪くなると、やたらと市販の薬や抗生物質を使います。もちろん、東洋医学・伝統医学もしっかりと暮らしに根付いているので、薬草などを用いた療法も広く浸透していますが、早期回復を目指し、市販の薬を使う人も少なくありません。

個人的な話ですが、私は滅多に薬を服用しません。ごくごくたま~に、1年に1回も満たないですが、甥や姪と同じ小児科の薬を服用することがあります。これは母の勧めで、風邪のひき始めに弱い薬を服用し、十分に休養してひどくならないように予防する方法です。小児科の薬とはいえ、私は薬が嫌いです。できる限り、服用したくありません。

そういう私からすると、ベトナムでは老いも若きも、ちょっと具合が悪いとすぐに薬局に出かけて様々な市販の薬を服用しており、驚いてしまいます。また、病院で子どもの熱や風邪の症状に対して、すぐに抗生物質を出す状態に目を丸くしてしまいます。今や、ベトナムでは「西洋の薬」の方が病気が治ると信じている人が多いのではないでしょうか。

一方、医療産業が急速に成長しているのも見逃せません。テレビをつければ、様々な薬や病院のCMがひっきりなしに流れています。それに、国内外の生命保険会社が積極的なセールスを行なっています。環境汚染や食品の安全が脅かされていることもあり、人々の健康への関心は年々、高まっているからです。

そんな中、私は頑なに、薬を飲みたくないがために、そして、高額な治療費を払う余裕もないために、日本とベトナムの「生活の知恵」とニュースで流れる研究成果などから学び、健康維持に努めようとしています。方法はいたってシンプルで、きちんとした食生活を送る(事業地より有機食材を購入、外食を控える)。酒は控える(これが重要!)。適度な運動をする(最近、実践中)。よく噛む。そして、季節に応じて生活リズムを整える。これは簡単にいうと、ベトナム人がやっていないことはやらない、ということです(笑)。

さて、効果はいかほどに・・・こればかりは、ちょっと時が経たなければわかりませんねぇ。10年後も薬や病院のお世話にならないよう、自分の身体を大切にしよう、と季節の変わり目に、つれづれに思いました。

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