Seed to Table~ひと・しぜん・くらしつながる~

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雨、雨、雨

またもや時間が経ってしまい、申し訳ありませんでした。近況報告をさせて頂きます。

ベトナム北部は先週より雨が降り続き、各地で洪水や土砂崩れが起こっています。ホアビン省でもちょうど稲が出穂したばかりで、これ以上、雨が続くと、実りが期待できなくなります。9月上旬だというのに、気温も20度前後まで下がり、おかしな気候です。日本も高温や竜巻が生じ、異常気象が続いています。今後の食料確保を真剣に考えて対策を検討する必要があると思います。

さて、ホアビン省では、新たな動きが出てきました。有機農産物生産者グループが消費者へ農産物を届けていく準備を進めています。これまでは、政府機関や中間業者が農産物の注文をして、村人が生産し、村まで取りにきてもらう方法が一般的でした。特に山岳地域の村人にとって、以前は道路も整備されておらず、平野部まで歩いて農産物を運搬していました。しかし、今は道路も整備され、平野部までバイクで農産物を届けることができるようになりました。村人は、村まで取りに来てもらうことに慣れているため、最初は平野部までバイクで持っていくことをためらっていましたが、農産物の値段が中間業者へ販売するよりも2倍から3倍になるため、グループ間で協力し、若者を中心に運搬を手分けして担うように手配しています。

環境教育では、地域の自然資源と生態系を守ることを目的として、4回の研修を実施しています。講師はタンラック郡植物防疫所のスタッフです。1回目は7月に実施し、「昆虫の世界」について各村の青年団が学びました。2回目は本日、実施しました。テーマは「農薬が生態系や健康に与える影響」についてです。同時並行して、生態系を調べ、記録する活動を実施しています。

ベンチェ省では、有機農業の実践とグループ設立による生計改善事業のキックオフ会合を開催しました。ベトナム小売大手の副社長、ベンチェ省のホテル、学校、ベンチェ省農業関係機関、ベンチェ省各郡の農業室や農漁業普及所、ビンダイ郡の村人代表が参加しました。活動の内容や手法を紹介した後、質疑応答となりました。多くの参加者が、有機農業の実践は地域の環境や人々の健康を守るために必要なこと、そして、有機農産物を購入したいと考えていることがわかりました。一方で、農業専門機関からは、有機農産物の認証制度が必要であるという意見が出されました。有機野菜生産者グループは有機農業技術研修を受けています。今後も関係機関と連携を深めながら、まずは技術の向上に取り組んでいきます。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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