ベトナム全土でテトを迎える準備が進んでいます。元旦は2月3日ですが、先週半ばくらいからほとんど仕事になりません。みんなソワソワ、落ち着きがなく、朝から二日酔いの人が多いです。最後のホアビン省への出張では各村やタンラック郡で年末の総まとめが開催されており、その合間をぬって、出張してきました。やれやれ、これで一段落という感じです。

私達の事務所があるハノイの旧市街では、今でもバインチュン（テトに食べる大きなチマキ）を自宅で作る人がいます。多くの人は手間がかかるため、おこわ屋さんに注文したりスーパーで出来合いのものを購入しています。私の知人でも買っている方がほとんどですが、ラッキーにもご近所でバインチュンを作るというので、見学させてもらいました。

この日は40個のバインチュンを作りました。お疲れ様でした！

ラーゾンという大きな葉をお盆にひいて、その上にもち米、緑豆、豚肉、緑豆、もち米の順で置き、きれいに葉で包みます。北部は真四角に作りますが、南部などではハムのような丸い形に包むなど、地域によって形が異なります。出来上がったものをドラム缶の中に積み上げて、10～12時間かけて茹でます。今は金属を入れて茹で時間を早くする生産者もいるようで、今回、バインチュン作りを見学したお宅では食の安全、家族の健康を考え、大変でも手作りで作ることにしているそうです。

ベトナムの人々にとってバインチュンは、日本人が年末に餅をついて正月に雑煮などで食べるように、正月を迎えるにあたり、なくてはならないものです。私も早速、茹で上がったバインチュンを頂きました。テトに食べるのがとても楽しみですが、宴会はもう勘弁して欲しいです・・・。

ともあれ、本年（寅年）もお世話になりました。来年（猫年）もどうぞ宜しくお願い致します。

＊明日から2月7日まで旧正月のお休みを頂きます。ご迷惑をかけて申し訳ありませんが、ご理解とご協力をお願い申し上げます。