今日、久しぶりにとあるカフェに出かけました。ここは、私が留学生としてベトナムに来た頃、数少ない、美味しいヨーグルトが売られているカフェでした。ご高齢のお洒落で素敵なオーナーのおじいちゃんはまだまだ現役で、バリバリ、お店で檄を飛ばしているようで？娘さんにあたるCoが「益々、がんこになって困ってるわ」と愚痴をこぼしていました。しかし、この店の店員教育は行き届いており、いつ来ても感心し、見習っています。また、品質に対するこだわりも、素晴らしい。

さて、久しぶりにCoに会って世間話をしたのですが、先日、とあるアジアの国に出かけたとか。そこで見たもの、体験したことを興奮気味に話してくれました。「ベトナムにはベトナムの良さがあるけど、外国の良いところは見習うべきよね」というあたりから、ベトナムの話になり、昔を懐かしむモードへ。

「以前は本当にモノお金もなくて、貧しかったけど、それでも皆、協力して尊重し合って暮らしていたわ。とても正直で、働く時間だってきちんとしていた。いつの頃から、こういう風になったのか・・・今、お金持ちの人はすごくお金を持っていて、貧乏な人は本当に貧しい。でも、お金持ちの人達が何であんなにお金があるのか、本当に理解できない。わからないわ。」

現在、40代後半くらいの人々は、モノとお金のない時代をリアルに知っており、現在との違いを実感していると思います。そして、その実感の仕方はその人の立場によって違うでしょう・・・。

このカフェでは、時の流れが止まってしまったような、ハノイの懐かしい香りが漂っています。ハノイでこういうカフェが少なくなってきているのは残念ですが、頑固で素敵なおじいちゃんオーナーと、店員教育に抜かりのないCoが健在する限り、まだまだ昔のハノイの余韻を楽しむことができそうです。