ドーパミンが出るモニタリング
先日、帰国した際にルディー和子さんの『売り方は類人猿が知っている』を購入し、読んだのですが、タイトルをみて、これがマーケテイングの本だと誰が信じるでしょうか?すっごーーーっくおもしろいです。現代の複雑な社会状況を読み解くためには、学際的なアプローチが必要といわれてから久しいですが、まさに、いろんな分野の研究成果や視点を組み合わせて、今起っていることを見ていくことが、今の時代に、そしてもう少し将来にも必要になってくると思います。
それは良いとして、南部・ベンチェ省で実施している貧困層の生活改善事業で、モニタリングのために各世帯を訪問させてもらうたびに、新しい変化が起っていて、まさに私の脳の中では、快・意欲・動機・学習の感情に関連するドーパミンがたくさん出ている感じです。
素敵なお母さんの一人、ダイホアロック村のベーバーさんは、家庭菜園の研修に出るまで、自分の家には「土地」がないと思っていたそうです。しかし、家庭菜園の研修に参加し、自宅の周りにも活用できる「土地」があることに気づいたというのです。彼女の自宅を訪問したところ、隣の家との仕切りになっているフェンスの近くにカボチャなど蔓ものがたくさん植えられていました。ここは以前、「土地」とみなされなかったところでした。他にもパパイヤやショウガなどが新たに植えられており、研修で紹介された栄養改善や土地活用術が生かされていました。
こういうお母さん達は、料理も上手です。ご馳走になったレモンの塩漬けも、抜群に美味しかったです。ベーバーさんの他にも素敵なお母さん達とたくさん出会い、毎回、とても楽しいです。また、報告します。
Posted: 2011年 6月 23日 カテゴリ: 未分類.