Seed to Table~ひと・しぜん・くらしつながる~

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Archive for 2010年 6月 18日

Nong qua!暑い!

この数日間、ベトナム北部は熱波に襲われているそうで、とぉっーーーても暑いです。昨日のニュースによると、ハノイでは39.7度、ホアビン省では40.5度、さらにタインホア省では何と42度!ここは砂漠?と思えるような暑さです。ハノイでも街角で「Nong qua!(暑いね)」が挨拶代わりになっています。 

因みにこうした気候の厳しい時にはお葬式も増えます。昨日、私の自宅の周りでは少なくとも3件のお葬式が執り行われていました。具合が悪くなる子供も増えており、病院はテンヤワンヤと聞きました。お年寄りや子供にとってはかなり苛酷です。

先日、ホアビン省に出張してきましたが、計画的な停電が頻繁に起きており、今は夜12時から明け方4時までしか電気が通っていないとのこと。おかげでタンラック郡の町では恒常的な氷不足になっており、ビールを飲みたい男性陣は温いハノイ・ビールをしぶしぶ飲んでいました。人々は「涼」を求めて窓を開けるものの、熱風が吹き込み、家中がサウナのようになってしまいます。扇風機も逆効果です。座っているだけで滝のように汗が流れます。

ナムソン村の村人は「このところ、停電が多くて困っちゃうよ。4月は電気代が7万ドン(約350円)だったのが、5月は6千ドン(約30円)。どれだけ停電が多かったのか、わかるでしょ?」と話していました。今年は記録的な少雨のため、ダム湖の水位が低く発電量が少ないのです。それが計画的な停電として現れているのです。村でも郡でも役所にあるコピー機やパソコンが使えず、業務に支障が出ていました。

こうした事情を見ると、人間がいかに「電気」に頼って暮らしているのかがわかります。そして、一度、便利なモノを使い始めると、それがないとダメという状況に容易に陥ってしまうということです。昔は車もパソコンも電気もありませんでしたが人は知恵を絞って暮らしてきました。思えば、そういう時代の方が長かったんですよね。

人々が便利さや快適さを追求していくこと自体は悪くないことですし、自然の成り行きでもあります。でも、どんな方法で?というところは、まだまだ考える余地がたくさんあるでしょうし、自然に負荷をかけず、持続的で人々の暮らしが快適になるために、科学の発展は活用されるべきではないかと思います。

と、ここまで書いたら停電になりました!ハノイやサイゴン、工業団地が多くある地域は優先的に電力が供給されるため、停電はあまり起きないのですが・・・メールも見られないし、仕事ができない(!)ので、ちょっと町に出て汗を流してダイエット・・・と思っていたら、大家さんから「ブレーカーが落ちゃった」という知らせが・・・なぁんだ、という訳で仕事に戻ります。