Archive for 6月, 2010
「環境の日」にちなんで
6月5日は「環境の日」でした。この日にちなんで、ホアビン省のナムソン村では「自分が住んでいる村の環境について考えてみよう」ということでイベントを開催しました。
参加したのは、ナムソン村7集落の青年団、ディックザオ村代表と青年団、ルンヴァン村にあるマンドゥック高校・分校の先生方、タンラック郡青年団代表、農業室代表、そして、350名ほどの村人たちです。当日は雨も降らず、最後までしっかりとイベントを開催することができました。
実はこうしたイベントは年に2~3回ほど開催しているのですが、前回の開催時に内容において課題があったため、今回はそれらを克服すべく、ナムソン村の青年団が一丸となって準備に全力を挙げていたのでした。そのため、私を含めて、村の代表や村人達から大きな期待が寄せられていました。また、タンラック郡内で初めて環境教育が実施されたのがナムソン村であるため、他村のお手本となっています。当日は多くのお客さんが他村やタンラック郡から来る予定となっていたため、青年団や村の代表、そして村人にとっても、ある種の緊張感が漂っていました。
まず、開会の挨拶、関係者からの一言を終え、各集落の出し物が始まりました。こうしたイベントを開催する際には必ず、伝統的な踊りと歌などが披露されます。一見、イベントの内容とは関係ないかも知れませんが、各集落で村の環境問題をテーマにした自作の歌が披露されるなど大事な情報伝達の手段でもあるのです。それに、こうしたイベントは楽しくないと盛り上がらないので、やはり歌や踊りは必須なのです。
いくつかの演目が終わった後、今度は複数の集落が森林や水源の大切さ、そして家の周囲を衛生的に保つことなどをテーマにした寸劇を披露しました。その後、各集落ごとに環境に関する課題や改善策について絵を描き、なぜそう考えたのか、などについても説明を行いました。さらに環境に関するクイズが行われ、各集落が参加しました。計画では観客がクイズに参加できる計画だったのですが、時間に押されて諦めざるを得ませんでした。最後はブオン集落が行った環境をテーマにしたファッションショーを実施してイベントを終えました。
今回、特に感じたことは、各集落の独創性・創意工夫がよく現れていた点です。集落ごとに青年団が知恵を絞り皆で創ったことが伝わってきました。ファッションショーでも村人がよく利用している森から採取する葉や、ゴミとなってしまうビニール袋などで作ったワンピースなど、生活の中から得たアイデアを丁寧に形にしていました。
もちろん、内容についてはテーマの幅や表現の仕方など、議論の余地がありますし、さらに青年や子供たちの能力をもっと引き出せる方法があると思います。しかし、回を重ねるごとに確実にステップを上がっている感があり、嬉しくなりました。また、デイックザオ村など他地域からの参加者も「とても学ぶ点があった。村で活かしたい」、「良く構成されていて楽しめた」といった意見が寄せられました。
近日中に、このイベントの総括を青年団と村の代表と行います。次回のイベントがさらに充実した内容となるように、また、イベントの内容と日常の活動を連動させたり、多くの人が活動に参加できる工夫を行うなど今後の活動計画を立てていく予定です。
Posted: 2010年 6月 20日 カテゴリ: 未分類.
コメント: まだありません




