Seed to Table~ひと・しぜん・くらしつながる~

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もろもろのご報告

またもや、時が経ってしまいました・・・申し訳ありません。8月に入り、大型台風の影響で、ホアビン省での活動予定が二転三転し、大きく振り回されてしまいました・・・。

ホアビン省では、参加型保証制度(PGS)の要となる、検査・モニタリングを担当する村人の研修を行いました。実際に有機農産物生産者グループのメンバーの自宅や畑、家畜を肥育しているところを訪ね、各世帯の生産計画や有機農業のガイドラインに沿って、検査を実践しました。参加した村人は緊張しながらも、真剣に取り組んでいました。まだ一歩を踏み出したばかりで、タンラック郡インターグループ(生産者グループなどの集まり)の試練は続きます。でも、参加している村人はかなり真剣なので、少人数でも、きっちりと経験を積み上げて、大きく育てていきたいと思います。

また、ホアビン省での取り組みが、タンラック郡人民委員会によって政策へ取り入れられる可能性が出てきました。具体的には、環境教育で実践してきた、トイレの設置です。対象3村では、トイレがない世帯の割合が全体の7割に達する村もあり、各村の青年団が、水源の汚染や住居周辺の環境衛生の悪化を懸念してきました。そのため、トイレを持たない貧困世帯を対象に、トイレ設置費用の50%を支援し、トイレの設置を進めてきました。全額を負担すると、トイレをきちんと使わないケースが出てくるため、貧困世帯であっても50%の費用を負担することとし、それでもトイレを造りたい!と考える世帯に絞って支援しました。2012年は88世帯がトイレを設置し、各世帯が大事にトイレを使っています。

通常、こうしたインフラ事業は大きな予算が必要とされるのですが、私達が採っている手法は村人も費用を負担する分、経費の削減につながり、また、「自分で造ったトイレ」という意識が芽生え、維持・管理がきちんと行われる可能性が高いです。タンラック郡人民委員会がこの手法を取り入れて、私達の対象村以外で、トイレの設置を支援することを検討しています。対象村以外の村からの関心も高く、是非、実施して頂きたいと思っています。

それから、先月、評価会合を終えたベンチェ省の活動に関する会計監査が行われました。これが終ると、少しほっとします。来週は、ベンチェ省で有機農産物生産者グループの活動を再開します。こちらも地道にじっくりと取り組んでいきたいと思います。

今後ともどうぞ宜しくお願い致します。