花屋のホアンさん
今日も懐かしい再会がありました。旧市街で花屋さんを営むホアンさん(56歳)です。1997年にハノイに住み始めた頃、ホアンさんの店で花を買ったことから、知り合いになりました。当時、私のたどたどしいベトナム語を辛抱強く聞いてくれました。ホアンさんは3人のお嬢さんと旦那さんとハノイで暮らしていましたが、しばらくお会いしないうちに、旦那さんが亡くなっていたことを知りました。ホアンさんのお話です。

お花に囲まれているホアンさん
「このお店は母と妹と私が3人で切り盛りしていたのよ。昔は家族でやってたから、売れたらその分だけ、自分達の収入になった。でも、今は10人くらい人を雇っているから、毎日、経営のことを考えないといけないの。昔みたいに簡単には商売ができなくなったわ。花屋もたくさんできたし。でも、うちの売り上げのほとんどは会議やレセプションなどで使われる花束や生け花なのよ。花はダラットから仕入れてるわ。うちの花は1週間くらい元気よ。大きくてきれいでしょう。」
「私の旦那はね数年前に病気で死んでしまったの。今は娘2人と暮らしているわ。末娘は外国に留学していて、今は家にいないの。上の双子のお姉ちゃん達は、仕事ばーっかりしているのよ。私が結婚しないの?と聞くと、そんなの縁だから、と言って怒るのよ。早く結婚して孫を生んで欲しいのだけど・・・もう30にもなるのに、あの人はここが嫌、あそこが嫌、といって選り好みしてるのよ。そんな完璧な人なんていないのに・・・。私ももう歳ねえ。朝6時から夜10時まで、このお店のことで忙しいけど、最近は身体が辛いのよ。だから早く孫の世話をしながら、ゆっくり過ごせるようになりたいわ。」
2人のお嬢さんの話は、私も耳が痛いです。でも、10年前と変わらず、柔らかい雰囲気をたたえているホアンさんは、娘思いの優しく働き者のお母さんでした。
Posted: 2009年 8月 28日 カテゴリ: 未分類.


