Seed to Table~ひと・しぜん・くらしつながる~

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鹿児島大学の皆さんがいらっしゃいました!

またまた更新が滞り、すみません。先週は鹿児島大学の皆さんがホアビン省に来てくださり、村人と交流しました。参加した学生さんは畜産、獣医、農学、水産、教育、法政策など様々な分野で勉強しています。 

今回の訪問の目的はアジアの農業について学ぶことと、国際協力に携わる日本人の経験から学ぶということで、村人との交流の中では技術的なこと、社会的なことなど様々な質問が投げかけられました。また、村人やタンラック郡農業室のスタッフからも日本の農業や若者について質問を受け、学生の皆さんが応えていました。お互いのことを知る貴重な機会となり、会話が盛り上がりました。この他、Seed to Tableの活動や私自身のことに対する質問もたくさん頂き、錆びていた?頭の体操となり、大いに刺激を受けました。

以下、皆さんから頂いた感想の一部をご紹介します。

「村ではいろいろなものを作っていた。日本では単一になっている。道路の整備は流通にも関係していることを認識した。農家がガンバッテいても、(インフラや法律など)整備が大切だと思った。また、現地の状況はデータだけではわからない。外の人が村に入って、村のことを知ることが大事だと思った。」(女性、農学)

「自分の暮らしは自分で守る。シンプルで、とても基本的なこと。普段は考えないが、大事なことと思った。また、村の若者が農業ではお金が稼げない、長男で家族を守るなどの理由で自分の好きなことができない。日本は恵まれていると思った。」(女性、教育)

「青年団の皆さんの目の輝き、無垢な感じが伝わってきた。貧しいといっても、自分の生活に誇りを持っている。自分と同年代の人が家庭を築き、また、リーダーシップをとっていることに衝撃を受けた。また、ベトナムの状況を見て、逆に日本の可能性の大きさを考えた。情報力、流通、経済力もある。これらを活かして農業の力をあげていけば、国際協力にもっと貢献できるのではないか。」(男性、教育)

「日本は農業について発展途上国で、先進国のベトナムに学びに来た。また、アヒル農法について、コメとアヒルを同時に育てることが良いこと、アヒルを放すのは除草だけではないことを改めて認識した。」(男性、畜産)

「村の人の声を聞けたのは良かった。話を聞く限り、有機農業を行った結果、好ましい状況になっている。有機農業がわりと受け入れられていたのは意外だった。これから広がっていくのではないかと期待している一方、今後、村人の経済が良くなっていくと、化成肥料の使用など楽なほうへ移行していくこともありうるのではないか。」(男性、獣医学)

「村の人々には家族や地域の大切さが刷り込まれているように感じた。村では長男だけではなく次男も農業を行っていて、誇りを持っている。これから農業がもっと皆から尊敬される職業になっていくと良いと感じた。」(女性、水産学)

「水産について学んでいるが、今回、村での農業やたねの話を聞いて、天然と養殖の魚の違いについて考えていきたいと思った。日本の食卓から魚が消えつつある。」(女性、水産学)

「大学では新種を作ることを学んでいたので、在来種について知ることは新鮮だった。視野を広げて学んでいきたい。また、在来種について良い穂を選抜していくことは、遺伝的な固定につながっていくのではないか。それによって多様性が失われていくのではないか、と思った。」(男性、農学)

「日本の農業が大変なことを改めて認識した。お金は食べられない。世界レベルの気候を考える必要があると思った。食や農は基本。家庭教育が大事だとおもった。」(女性、教育)

「前向きな人々に出会えた。自分で考えて動いている人に出会えて、良いなと思った。日本人の目線で考えてはいけないと感じた。」(女性、水産学)

「もっと言葉ができて、村人と話ができたら良かった。村人によって在来種が評価されていたが、今後、土地の条件の悪いところでも育つF1種がでてきたら、皆がそちらを育てていくのではないか?」(男性、法政策)

・・・などなど、私自身、はっとさせられるような質問やご意見を頂きました。今後もこうした学生の皆さんとの緩~い関係を続けていけたら、そして、いつか一緒に何らかの活動をできたら良いなあ、と思いました。今後とも宜しくお願いします!