先日、衝撃的な映画を見ました。アメリカの大量消費、大量生産を追及してきた結果、現在、畜産の現場で何が起きているのか？を映し出したドキュメンタリーフィルム、FOOD,INC.です。

例えば、巨大アグリビジネス企業の下請けをしている農家の収入は低く、多額の借金は残ったまま。低収入の世帯は健康に良くないとわかっていても安いファスト・フードを買ってしまう。安い食料供給を支える遺伝子組み換え技術、多額の補助金、そして低賃金で雇用されている移民のワーカー達。アグリビジネス企業と中央政府との緊密な関係・・・。

一方、自然の中で畜産を営む農家と彼らが生産した肉を遠方から購入しにくる消費者が存在する。あのWal Martでもオーガニック食品を扱うようになっている・・・。この映画ではアメリカの農業の実態が映し出されていますが、そこからわかることは、食べ物を生産し販売することについて、誰が決定権を持ち、誰が一番儲けているのか、ということです。農家？消費者？どうも違うようです。私達、日本はどうでしょうか？

オフィシャル・トレーラー

http://www.youtube.com/watch?v=5eKYyD14d_0

全体が見られるサイト（Part11まであります。それにしても恐ろしや、Youtube。何でもタダで見られちゃうんですね）

http://www.youtube.com/watch?v=lyagLY1Nem8

因みにこの映画は2010年冬に日本でも全国の劇場で見られるそうです。ご興味がある方は是非、以下のサイトをご参照ください。

 http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/23261/

その他、ベトナム戦争で使用された枯葉剤を生産した会社であり、今ではアグリビジネスで世界を席捲しているモンサントが起こした様々な問題についてレポートしているドキュメンタリーフィルム、The World According to Monsantoもご覧になってみてください。

http://twilightearth.com/environment-archive-2/the-world-according-to-monsanto-full-documentary/