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ナムソン村での経験交流会
すでに冬の足音が聞こえるナムソン村で経験交流会を開催しました。在来種の復元に取り組むトゥオンさんの水田にでかけ、意見交換を行いました。参加したのは今後、在来種の復元に取り組みたいと考えている村人です。
今年の夏は雨が降り出す時期が大幅に遅れ、田植えが遅くなりました。在来種を植えたいと考えていた村人の多くは生育期間の短いハイブリッド種を選ばざるを得ませんでした。今年はハイブリッド種の価格が昨年よりも40%ほど高く、村人は悲鳴を上げていましたが、それでも購入して稲を植えていました。その中で、トゥオンさんはラッキーにも水源に近い水田を持っていたので、早々と在来種を植えることができたのです。
田んぼに出かけると、参加した村人の目の色が変わり、熱心に稲の状態を観察し始めました。そして、10人ほどの村人がトゥオンさんが育てたバーンという種類の在来種の穂を何本か選んで頂戴していました。来年、自分の田んぼに植えてみたい、というのです。青年が多く参加していたのですが、彼らも何本かの穂を譲り受けていました。
トゥオンさんの自宅には今年の6月に収穫した在来種があり、参加した村人が真剣に穂を観察しながら、トゥオンさんの説明を聞いていました。その後、村人間の意見交換が行われました。例えば、「ハイブリッド種を植えている集落でも、特定の地域を決めて在来種を植えてはどうか。集落会議で話し合ってみたい」、「在来種は収量も悪くないし、種も自分で採れる。自分の田んぼで少し植えられたら良いと思う」などです。
11月中に在来の稲の復元・記録事業について評価会合を開催します。トゥオンさんをはじめ、実践している村人に大変だったこと、良い点などを共有してもらいながら、今後の活動計画を立てます。
Posted: 2010年 11月 11日 カテゴリ: 未分類.
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