今日、ホアンキエム湖周辺を散歩していたら、デモに出くわしました。5月から続いている中国に対するデモは毎週、日曜日に中国大使館周辺で行われていましたが、今日はハノイ中心部のホアンキエム湖で開催されたようです。

朝から相変わらずムシムシした炎天下のハノイで、アオザイを来た女性、青年、ご年配の方、小学生くらいの子ども達までもが参加し、チュオンサー、ベトナム！ホアンサー、ベトナム！と声を張り上げていました。チュオンサーはスプラトリー諸島、ホアンサーはパラセル諸島のことで、ベトナムやフィリピン、中国などが領有権を主張している地域です。

ホアンキエム湖は旧市街に住む市民の憩いの場であり、観光地でもあります。普段は静かな湖の周辺に、突如として現れたデモ。Thuy Taのアイスをほおばっている観光客や湖周辺のベンチでくつろぐカップルの中を、ずんずんとデモに参加している人々が進んでいきます。バイクや車に乗っている人々がノロノロ運転しながら、デモを見物するため、あっという間に渋滞になりました。排気ガスにまみれながら、公安が交通整理をしていました。観光客も何が起っているのかわからないまま、夢中に写真を撮っています。

日常の中の非日常。そんな中、相変わらず庶民は今日の米代を稼ぐために働いていました。