またまた更新が遅れてすみません！この3週間の間、ホアビン省出張4回、ベンチェ省出張1回というスケジュールで動いており、それぞれが手が抜けない活動であったので、緊張状態が続いていました。いつも言い訳ですみません。 

日本では年末年始ムードが高まってきていると思いますが、ベトナムも11月後半くらいからすでに旧正月前の慌しい時期に入っています。町はクリスマス・正月用品であふれ、行政機関では会議、会議、会議・・・そして、家族レベルでは、結婚式シーズン到来で、あちこちで結婚式が行われています。老若男女、全ての人がバタバタと忙しく動いている今日この頃です。

そんな中、忙しい村人の予定をやりくりしてもらいながら、様々な活動を実施してきました。ホアビン省では新しい事業が始まり、研修や会議に追われました。タンラック郡の村では、生産者グループが設立されています。現在、各グループ内で内規と生産計画を立てています。旧正月明けに研修や消費者との会合を開始します。

ベンチェ省では、引き続き、評価を実施しています。来週、最終評価会合を開催し、ひとまず、今年の活動を終えます。あっという間の9ヶ月でした。評価に参加してくれた村人、特に女性達が自信に満ち溢れ、来年はああしたい、こうしたい、と希望を話してくれました。ひとつ自信がついたら、次の活動はスムーズです。来年も村の人々と一緒に大きな声で笑えたらいいな、と思います。

最後に一つ、大きな出来事なので、お伝えします。前職時代からお世話になってきたホアビン省タンラック郡農業室のケムさんが、いよいよ退職します。ケムさんとは、2003年から仕事をさせてもらっていますが、随分、議論して、衝突しました。一方で、プロジェクトのよき理解者として、様々な場面で支えて頂きました。本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

ケムさんとは、長いこと農業の方法について互いの主張が平行線でしたが、在来の稲の復元に取り組み始めた頃から、ケムさんも改良種や化成肥料の弊害について語るようになり、村人に勧めなくなりました。そして、昨日・今日と有機肥料研修で講師を務めて頂き、土中の微生物の働きや有機肥料の良さについて、タンラック郡での様々な事例を元にわかりやすく話して頂きました。今後も是非、いろんな形で私達の活動に関わって頂きたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

そんな訳で、まだまだ旧正月前の慌しさが続き、私たちの活動も続きます。狼少年にならないようにしたいですが・・・いわんとこ。